タヒチの気候天候・雨季と乾季

1年中泳げる常夏の楽園

タヒチは常夏で寒暖差もあまりなく、年間の平均気温は27℃前後、最高気温も30℃前後、1年中美しいラグーンで泳ぐことができます。
南半球に位置し赤道に近いタヒチは、亜熱帯海洋性気候に属し、日照時間世界一の記録や太平洋からの貿易風で心地よいそよ風も感じられ、1年中快適に過ごせるリゾートとして理想的な気候です。

太陽は北半球の日本とは反対で北回りで、東から昇り、日中の太陽は北方向にあり北から日差しが差込、西に沈みます。
お月様も同様で北回りになり、お月様の形は日本もタヒチも三日月なら三日月、半月なら半月ですが、月の満ち欠けは日本とタヒチでは左右反対に見ることとなります。

タヒチの雨季と乾季

雨季と乾季の違いは大きくはありませんが、雨季と言われるのが12月頃から3月上旬頃までで、南半球のタヒチでは真夏にあたり、乾季は4月から10月頃となり秋～春のシーズンになります。
雨季といっても夜中にどしゃ降りであったり、スコールの回数が多い、1回に降る量が多いのが特徴で、基本的にはスコールなので降っても直ぐに止み、その後は何もなかったかのように青空になりますし、毎日ずっと降り続くわけではありません。
実際には雨季でも雨の時間より晴れている時間の方が多いかもしれません。

因みにタヒチの乾季は雨が降らないか？と言うと、乾季でも毎日のように何度かスコールはありますし、1年中多くの旅行者が楽しんでいるハワイとも気候は似ており、タヒチも同様にシーズンを問わずビーチリゾートとして1年中楽しんで頂けます。

乾期のタヒチでは、朝晩は多少肌寒く感じることもありますが、日中は強い日差しで気温も水温も上がります。
雨期といわれるシーズンは、乾期より湿度・気温共に少し高くなりますが、日照時間も12月頃から3月上旬頃までが一番長く、太陽も高くなる夏のシーズンは、緑が濃く、色とりどりの花々も鮮やかに開花するシーズンでもあります。

タヒチのベストシーズン

常夏のタヒチでは寒くて泳げない時期も無く、毎年決まったシーズンに台風が来る訳でも無いので、時期を問わずビーチリゾートとして1年中楽しんで頂けますので、1年中がベストシーズンです。
ならば、12月頃から3月上旬頃まで旅行代金が比較的安いのはどうして？、雨期だからでは？　と思われがちですが、それだけではありません。
タヒチへの観光客は欧米人が約7割、日本人が多い時期で2割程度で殆どが北半球の人々です。
タヒチが1年中シーズン問わず楽しめても、欧米であれば12月はクリスマスシーズンで長期の休暇を取り、日本人も12月は年末で忙しい方も多く、殆どの方が年末年始休暇を取りますので、更なる長期休暇を取りづらい時期でもあり、北半球の欧米人、日本人共に冬の時期は旅行に出掛けよう！と思う方が少なくなるシーズンでもある事も理由の1つです。

年末年始など皆さんが休む時に仕事の方や、年度末で有給消化もあり長期休暇を確保できる方、ファミリーでは夏休みより春休みの方がお得に行けるので、観光客が少なく、料金も安い12月頃から3月上旬を敢えて選んで行かれる方も多くなってきております。

タヒチ島とボラボラ島

タヒチ島とボラボラ島の距離は約260Km。東京と名古屋、大阪から広島東部の距離とほぼ同距離ですので、東京と名古屋の天気が違うように、タヒチ島とボラボラ島では異なります。
またタヒチの天気は変化しやすいので、雨予報であっても実際は晴れている時間の方が長かったり、天気予報でも晴れマーク、雨マーク、曇マーク全て表記されている事も珍しくはありません。

タヒチ島には2,200m級の山々がありますが、ボラボラ島の最高峰は727mのオテマヌ山。ミュージカル映画「南太平洋」の舞台にもなり、タヒチの硬貨でも絵柄として使用されているモーレア島のバリハイは880mです。

高い山がある地域は、雨雲が山でせき止められ雨が長引くことはご存知のとおり、高い山がないボラボラ島は雨雲がせき止められることは多くはなく、お天気の回復も早いのが特徴です。
山は一切なく陸地も僅かなランギロア島やティケハウ島は年間90％の晴天率といわれています。
因みにタヒチで一番雨量があるのはタヒチ島で、パペーテ（PAPEETE）の名前の由来は、PAPE が「水」 ETEが「器」と言われています。

東京の雨量と気温

出典：気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/

タヒチ島（パペーテ）の雨量と気温

※最高気温、最低気温は、全シーズン平均気温から±3～5℃程度です。

出典：気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/

ボラボラ島の雨量と気温

出典：気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/

日中と夜間

日中の気温（最高気温）は年間を通して30℃前後のため、1年中水着や短パンで過ごしていただけますが、最高気温と朝晩の最低気温とは7～10℃程度違うこともあり、乾季のタヒチ島では朝晩20℃を下回る事や、ボラボラ島などでも乾季などは朝晩風が吹くと肌寒く感じる場合もあります。
逆に湿度があがる12月頃から3月上旬頃は、外気は多少蒸し暑く感じるため、タヒチ国内線などのエアコン温度がかなり低めの設定になります。
薄手の長袖パーカー、カーディガンなどを持参されると温度管理ができて便利です。

タヒチの日差し

赤道に近く太陽高度が高いタヒチでは日差しは非常に強く、特に雲のない快晴の日などは刺すような日差しになります。
日本の夏より湿度が低いタヒチでは、汗をかくことがないので、暑さの感覚がないまま日差しを浴びていたり、シュノーケリングなどを夢中で長時間楽しまれたりで、熱中症になり夜になって熱を出してしまう方もいらっしゃいます。
日焼け対策、水分補給と適度な休憩を心掛け、体調管理も怠らず楽園を満喫ください。

南太平洋のタヒチとアジアリゾート

常夏のタヒチとアジアリゾートとの違いは、

• 寒くて泳げない時期があるかないか？
• 雨季と乾季の雨量や気温の差が大きいか？
• 毎年のように台風シーズンやモンスーンのシーズンがあるかどうか？

タヒチにも、サイクロンが来ることもありますが、毎年でも無く、決まったシーズンでもなく、数年に1回程度の割合です。
サイクロンは、4年か5年に一度の割合で、乾季の9月の時もあれば、雨季といわれる2月頃の時もあり、日本やアジア地域のように毎年同じシーズンに台風が来たり、強風や高波になるモンスーンがある訳ではありません。
また、気象情報もフランス領のタヒチでは、しっかりと管理されており、サイクロンがタヒチに近づくと予報がある際は、事前に各ホテルや航空会社、旅行会社へも情報を伝え、水上バンガローから陸地のお部屋に移動をしていただいたり、離島からの移動を早めたり、観光客の安全はしっかりと管理されております。

最近のタヒチ

楽園といわれるタヒチにも、最近は地球温暖化の影響があり、、乾季でもスコールが多かったり、雨季でも雨量が少ない年や雨季のような気候が長引く時などもあるようです。
元々スコールは1年中ありますし、乾季と雨季の違いもあまり大きくなく、1年中温暖で時期を問わず穏やかなリゾートですので、なるたけ長くお休みが確保できるシーズンに行かれるのが、タヒチのベストシーズンです。