間違いだらけのタヒチの水上バンガロー選び
1. 安い水上バンガローを探している?
水上バンガロー(ヴィラ)は、シティホテルで言えばスイートルーム、旅館で言えば離れと同等。日本でも一流の高級ホテルのスイートルームに、4泊も5泊も滞在したら、相応の金額になるのと同じです。
また、1棟ごとそれなりに距離もありますので、バンガローをひとつ、ひとつハウスキーピングする労力は、都会の高層ホテルとは比べものにならないほど手間の要る仕事ですし、フランス領のタヒチは人件費も本国フランスと同じ先進国レベルですので、人件費が一番安いとされているアジアリゾートとは全く異なります。
さらに、タヒチの水上バンガロー(ヴィラ)のテラスや屋根などは、雰囲気を重視し木材、竹などの天然の資材を非常に多く使用していますが、海風の影響もある為、数年毎に大規模なメンテナンス補修を行います。
憧れの楽園であり続ける為の、タヒチアンの素敵な笑顔とおもてなし、ロマンティックな雰囲気の水上バンガロー(ヴィラ)は、安くでは実現しません。
でも、ボラボラ島の水上バンガローは、そのお値段以上に魅力的であり、心満たされ、期待を裏切らず、必ずや人生最良の想い出をお二人に与えてくれます。
ベッドのターンダウン
ボラボラ島のリゾート(ホテル)ではベッドをお花でデコレーションしてハネムーナーのお二人をお迎えするサービスもあります。
プライベート・プールつきの水上スイート(セントレジス・ボラボラ・リゾート)
ボラボラ島の水上バンガローは、素朴な外観から”庶民的な料金”を連想してしまいがちですが、ホテルとしての設備、サービスは最上級。プールつきスイート・バンガローの宿泊料金は数十万円也。
2. 新しいホテルほど素敵?
人口数千人程度のボラボラ島の就労可能者数を勘案しますと、いずれのホテルに於いても一定のサービス(おもてなし)を満足に提供するために、従業員を確保することは至難となります。
小さな島=ボラボラでは、ホテルに適した白砂ビーチと遠浅の海、お魚も見られるロケーションとなると限られます。それだけに、歴史あるホテルほど景勝の地に位置しています。後発のホテル=新しくできたホテルほど、ロケーションには難があることもあります。
それに人口数千人の島ボラボラですから、当然島の人だけで従業員はまかないきれませんので、遥か遠くの外国の人も大勢います。やはり、土地のことを良く知る従業員さんが多いほどタヒチらしいおもてなしを期待できます。
たとえば、
- ボラボラの象徴ともいえるオテマヌ山が眺められなかったり
- 波音さえ聞こえない静かなラグーンが自慢のボラボラなのに、外海に面していて「ザブーン!」という荒々しい波で騒々しかったり
- ガラス床があっても、魚の姿が全く見ることができなかったり
やはり、パンフレットの写真では知ることのできない難点があるリゾートもあります。
普段の旅行とは異なり 何泊も長期間滞在されるホテルです。設備は充実していてもタヒチの事を知らない従業員ばかりでは本当の満足は得られません。 従業員自らが、タヒチの楽しみ方を知り、自分たちのホテルを愛し、お客様の笑顔を喜びと感じるサービスマインドに優れたホテルスタッフに恵まれたホテルこそが、心のこもったサービス(おもてなし)を提供してくれることでしょう。
3. 欧米のセレブが利用するホテルは肩が凝る?
人気のリゾートでは、チェックアウトには次の予約をして帰るゲストも決して珍しくないほど常連客が集う超人気のホテル。
そんな雰囲気の中で、一見(いちげん)のハネムーナーの私たちだけど大丈夫?なんていう不安はまったく要りません。
「一流のおもてなし」とは初めてのゲストも、リピータさんも、分け隔てなくしてくれるからこそ「一流」なのです。
わがままセレブでさえ唸らす<一流のおもてなし>は、味わったことのある人だけの【至福の世界】と言えるでしょう。
4. 日本で有名な世界的なチェーンホテルだから間違いない!??
ボラボラ島滞在の極意は、あくまでも「何もしない贅沢」なのです。
「これをしなくてはいけない。」とか、「あれに参加しないと損。」などという決まりごとなど何もありません。
元来、思いっきり自然をエンジョイできるボラボラに、人工的に作り上げられたアミューズメントやエステなどの施設が登場したのは、ここ数年。
そこにいる(滞在する)だけで、心が癒され、魅了されるのが楽園タヒチなのです。あまりにも華美な施設や設備や施されたホテルは=逆に言えば、ボラボラ滞在の極意=何もしない贅沢を楽しめないホテルかもしれません。
タヒチ(ボラボラ)で大切なことは、施設が立派な(ビジネスセンターがあったり、エステやスパがある)ことではなく、シュノーケリングを存分に楽しめること、美しい景観を視野に納められること、そしてあくまでも、ホテルで従業員の行き届いたサービスを十分に堪能しつくせるか、ということではないでしょうか。
大型ホテルとなると場合によっては、本来楽しめる無料のアクティビティーも順番待ちになったり、当日の申込みでも可能なブッフェディナー&ダンスショーですら満員御礼!、朝食も同様に同じ時間帯に100室以上の全滞在客が集中するとなると、どうなるかは想像がつく筈。
5. 水上バンガローの位置を指定したい?
お値段がUPする水上バンガロー群の先端エリア(ホテルにより呼称が異なりますが、プレミアム水上バンガローとか、ホライズン水上バンガロー、あるいはエンド・オブ・ポンツーン水上バンガローなどの呼び名があります)を除き、事前のバンガローの位置指定や、確約はできません(※2)が、どの水上バンガローでも、そのお部屋でしか味わえない良さがあります。案内されたお部屋を楽しみましょう。
「なるべく眺めの良いバンガローを!」と、リクエストされる方もいらっしゃいますが、少なくとも同じ料金帯のお部屋タイプであれば遜色はありません。 そもそも20年くらい前までは、同じ広さ・同じ設備のバンガローは、全て料金は同じで、場所によって呼び名が違うこともありませんでした。 サンセットビュー、オテマヌ山ビュー、桟橋先端に近いお部屋など、そのようなリクエストが多くなった事がきっかけで、【リクエストを叶える代わりに、お部屋の場所により値段設定を変えたら良いのでは?】となり、今や微妙なビューの違いだったり、隣通しだけど1つ手前と1つ先の違いで、1泊あたり数万円単位で料金が違うお部屋も存在します。
バンガローの下には、お魚が多くいるけれど、テラスはビーチ向きのだったり、サンセットが綺麗に見えるけれど、オテマヌ山(ボラボラ島を象徴する名峰)は、正面には見えないなど・・・テラスから見えなくとも、お部屋の出入りの際や、ビーチのハンモックからオテマヌ山が見えれば、それも良いのではないでしょうか。
お部屋から見る瞬間的な風景だけではなく、レストランやバーカウンターから眺める風景の方がもっと素敵なこともあります。
ビーチに寝そべって仰ぎ見る流れ星なども、とてもロマンティックですよ。
それと大事なことは、室内の備品が不足していたり、水の出が悪いなど不備がある場合はその場で申し出れば対応してもらえるのに、帰国してから苦情をされても後の祭り。
お二人は一流のホテルに泊まられる選ばれたカップルなのですから、遠慮は要りません。
6. 広い部屋ほど快適?
非日常だから部屋掃除を忘れて、広~いお部屋への憧れはあるかと思いますが、これも狭く感じないスペースがあり、お魚が沢山いて、ロケーションが良いなどの条件が良ければ、どちらが良いでしょうか。
広すぎる部屋での難点は?
同じスペースにいるから、お互いの存在を意識しなくとも感じられるのではないでしょうか。
広過ぎて寂しい?気分になってしまわないように・・・・程よいスペースがあれば十分のはずです。
→とは言え、少なくともメジャー系のホテルチェーンに属する限り、<<窮屈なお部屋?>>の水上バンガローなんてありません。
ほんとうに、広~い水上バンガロー(例えばテラスにプライベートプールや、ジャクジーが付いているスイートタイプのバンガロー)を望まれるようでしたら、1泊US$3,000(≒¥30万)以上の予算が必要になります。
7. 一般の旅行会社が薦めるホテルの傾向とは?
何を(どのホテルを)おすすめとするか?ですが、当社では全スタッフが、繰り返し現地視察をし、実際に試泊し、時にはブラインドホールテストさながらの抜き打ち査察、そして最も信憑性の高い(リアルな)数多くのお客様からのフィードバック(評判)を慎重に吟味しながら判定していますが、一般の旅行会社の場合、大規模のホテル=バンガロー数が多く、いつでも空きがある=いつでも予約できるところ(※3)になってはいないでしょうか。
タヒチ~ボラボラ島のバンガロー数は、戸数が多いホテルでさえ、100戸前後ですので、ハワイなどの一般的なホテルのキャパシティ(300~1,000室)と比べたらでも、如何に少ないかがお分かりいただけることと思います。
一般の旅行会社では、お客様に申込みをいただいても、お部屋が確保できないのでは、商売になりませんので、パンフレットの制作費用などを勘案し、ホテルの評判や、ローケーションの良し悪しよりも、やはり部屋(バンガロー)が、いつでも確保できる(即答できる)ホテル=いつでも空きのあるホテル=部屋数が多い=をメインにせざる得ないのは、自明の理でしょう。
旅行会社のパンフレットを見る限りでは、どのホテルも素敵に見えてしまうのがボラボラ島の功罪?
8. 値段が高いホテルはグレードも高い?
同程度のスペースで、同じ島なのに値段が違うのは? もちろん、従業員数が多かったり、ビーチの清掃などの維持費に予算をかけたり、使用している備品など・・と色々な理由がありますが、率直に申し上げて、内容が良いわりに値段が安いホテルもあれば、逆のホテルもあります=料金が高いから安心とは限りません。
時季にも寄りますが、ホテルがそれぞれ設定するキャンペーン(特典)内容なども考慮し、お値段と内容をよく吟味して選択しましょう。
9. ボラボラ島の価値とは?
いちばん大切なことは、『タヒチでしかできないことが叶うかどうか』です。
他のビーチリゾート(ハワイ、バリ、モルディブ、カリブなど)でもできるアクティビティーや、大型液晶TV、ジャクジー付きのバブルバス、それに広~いお部屋などはタヒチでなくてもありますね。
例えば、シュノーケリング(お魚)好きのカップルにとって、せっかく水上バンガローに滞在しても、テラスから直接シュノーケリングが出来ない(禁止されている)ホテルなどでは水上バンガローに滞在する価値も半減するのでは?
お魚が沢山居てお部屋から直接シュノーケリングできてこその価値ではないでしょうか。
もうひとつ、水上バンガローの定番とも言える『カヌーで運ばれてくる朝食』と『ガラステーブル、ガラス床』も是非楽しんでいただきたいタヒチならではの貴重なエクスペリエンス(体験)です。
水上ヴィラの広々したテラスで、優雅に『カヌーで運ばれてくる朝食』を楽しみながら、餌を投げ入れ魚の餌付けなども楽しんでいただけます。
『ガラステーブル、ガラス床』も、お魚が居てこそですので水上バンガロー周辺にお魚が居るかどうかは重要。理想を言えば、やはり開閉式の『ガラスのテーブル』(サイドテーブルのホテルもあり)がベストで、夜はライトアップされ幻想的な雰囲気にしてくれます。
10. ボラボラ島の現状
大勢の先輩ハネムーナーの賛辞を寄せられ、伝説的に語り継がれてきた「ボラボラ島の水上バンガロー」ですが、その数が近年急激に増え続けた結果、本来万人を魅了させてくれた「ボラボラ島の水上バンガロー」の魅力そのものが薄れてきていることも確かです。
1990年代頃は、この「ボラボラ島の水上バンガロー」が1泊でも確保できることに、ハネムーナー達は欣喜雀躍し、旅への大いなる期待と興奮を与えてくれたのですが、さすがに10以上もの大型リゾートホテルに600戸を超える水上バンガロー(群)が林立する昨今『どこも満室』などということも滅多にありません。
ところが島のインフラ=空港や、島の中心ヴァイタペ村の様相は依然1990年と変わらないまま。
生粋のタヒチアンが占める島の人口も大きく変動せず・・・という現実は、大半のホテルを支える従業員多くは、ボラボラ~フランス領ポリネシア(タヒチ)以外から働きに来た外国人ということになります。陽気な笑顔が素敵なタヒチアンも、どのホテルでも数えるほど、という時代も到来するかもしれません。
11. ボラボラ島だけに執着せずに柔軟なホテル選びもおすすめ
万人を魅了する美しいボラボラですが、人によっては、あえてボラボラ島を避けた方が正解の場合もあります。
118もの島々から構成されるタヒチ(フランス領ポリネシア)ですから、ボラボラ以上に素敵な島もあります。
たとえば、フランス領ポリネシアで「ルレ・エ・シャトー(※4)」の認定を受けているタハア島にある「ル タハア バイ パール」や、シュノーケリングや、ダイビングに力点を置くならランギロア島、マニヒ島、そしてティケハウ島など、それぞれの目的に応じたアイランド・リゾートが、タヒチにはあるのです。
※4 ルレ・エ・シャトーとは?
世界のホテル&レストランのコレクションを認定するフランスの権威ある協会。5つの厳格な審査基準をもち、ホテルレストランを審査し加盟メンバーを選定しています。”ル タハア バイ パールリゾート(旧ル タハア アイランド リゾート アンド スパ)”は、名実共にタヒチで最もラグジャリーなホテルです。
その上で、それでもボラボラ島も少しは経験してみたいという希望も悪くはありません。
そんな方にはボラボラを最短の2泊程度にとどめ、目的にあった離島に多くステイするのも一案です。
日本人インストラクターもいるダイビングショップも併設されたホテル・キアオラ・リゾート&スパ(ランギロア島)
ミュージカル映画『南太平洋(米1958年作品)』でバリハイの島として有名になったモーレア島のHilton Moorea Lagoon Resort & Spa。シュノーケリングの環境としてならボラボラ島よりも秀でています。
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